審美歯科
歯科治療には大きく、口腔疾患の予防や治療を中心とした健康保持などの面と、歯並びや色、カタチなどの美観を整えていく面があります。審美歯科はその両面の治療を行い、口元の表情など見た目の美しさを追求する歯科医療分野になります。
米国ではマナーとして当たり前のように行われてきましたが、近年日本でもその意識が高まり、若い女性の間で需要が高まっています。歯や口元の審美的な悩みは人によって様々です。
以下に、代表的なものが記載されています。
ホワイトニングとは、歯を白くすることで美しくなるための審美歯科の代表的な施術です。飲食による歯の着色（コーヒーや紅茶など）を除去します。歯を削って白くする方法と、歯を削らずお薬で白くする方法があります。虫歯や歯周病があるとホワイトニングが難しいので、口腔内の衛生状況を同時に改善していきます。また神経が無い歯を白くする場合は根の治療を行ってからになります。そうすることで、ホワイトニングの効果が出にくい神経を抜いた歯が白くなりやすくなります。元々歯の色に不安な方もホワイトニングの効果によって理想の白さに近づけます。
歯科医院にて施術を受けます。主な施術は、高濃度の過酸化水素を含む薬剤を歯の表面に塗って光（LED）をあてる方法があります。外側から行うホワイトニングには健康保険が適用されないです。
このような方におすすめです。
歯科医院で指導してもらい、処方してもらった薬剤を使って自宅でホワイトニングする方法です。
このような方におすすめです。
2つを併用することで、短期間でのホワイトニングが期待できます。ケアが行き届きやすいので、効果が長持ちしやすいです。
このような方におすすめです。
1
事前検査
まずは口腔内を検査し、虫歯や歯周病などがないか、ホワイトニング治療が適応かどうかを確認します。（もし事前に治療すべき虫歯や歯周病が見つかったら、その治療を先に行う場合があります。）
2
クリーニング（所要時間30分～60分）
その前に歯のクリーニングを行います。歯に汚れが付いているとホワイトニングの効果が下がるため、クリーニングで綺麗にしておきます。（ホワイトニングの代金とは別に保険診療代がかかります。）
クリーニング後、ホームホワイトニングを希望される方は、マウスピースの型どりも行います。
3
オフィスホワイトニング（所要時間90分～120分）
2週間後の来院時にホワイトニングをします。
当院は10分×3回（ビフォーアフター用の口腔内写真も撮ります。）
薬剤を塗布した歯に、光を10分間照射したのち、薬剤を洗い流すまでの工程を1セットとし、様子を見ながら3セット行います。
（※かぶせ、人工歯の部分は、白くなりません。）
ウォーキングブリーチ（失活歯のホワイトニング）は、外傷や大きな虫歯などによって神経がなくなった歯（失活歯）が変色した場合に行うホワイトニング法です。
失活歯の変色は歯の内部に原因があるため、内側から原因を除去して白くするウォーキングブリーチは、歯の外側から白くするオフィスホワイトニングやホームホワイトニングよりもホワイトニング効果が高いことが大きな特長です。
歯の中に高濃度の漂白剤を入れて、内側から歯を徐々に白くします。そのため、神経のある歯（生活歯）には使用できません。1～2週間ごとに内部の漂白剤を交換し、通常、数回の治療で大幅に色調を改善することができます。
ウォーキングブリーチで十分に歯が白くなったら、内部の漂白剤を完全に取り除き、歯の裏側（前歯）や歯の噛む面（奥歯）の穴をプラスチック（レジン）等の詰め物で封鎖して治療が完了します。
【リスク】歯の状態によってホワイトニングの効果が異なります。
ジルコニアクラウンはセラミックの一種ですが、従来のセラミックとの大きな違いは「強度が高い」ことです。従来のセラミックは歯科用の陶材で、審美性は高いですが、脆く割れやすいという欠点がありました。この強度の面での欠点を改善したものがジルコニアで、高い審美性と金属に負けない強度を持っています。
ダイレクトボンディングとは、コンポジットレジンという素材で、セラミック粒子と合成樹脂で構成される複合プラスチックです。保険のプラスチックの詰め物との違いは、「精度」「審美性」「機能性」です。
マイクロスコープという歯科用の顕微鏡を使って、「超精密」にかつ天然の歯牙により近くなるように修復しています。段差や隙間を限りなくなくして修復していますので、詰め物との境目から虫歯になることを防ぐことができます。また、かぶせ物と違い、歯を削ることはないので歯にとって優しい治療になります。修復する範囲が広い場合は、強度的に適応症が限られます。
1回の処置で終わるので、矯正治療と比較すると期間、治療費用の負担も少なくなり、隙間の量や、歯の位置などによって適応が限られます。
ホワイトニング直後は、酸性食品・飲料の摂取を控えてください。24時間は色の濃い飲食物の摂取、色の濃いうがい薬の使用は避けてください。また、24時間は喫煙を控えてください。
歯がしみることがありますが、一時的な症状です。ご安心ください。ただし、症状が悪化するような場合はご連絡ください。
ホワイトニングの効果を維持する為、定期的（3～6カ月毎）にメインテナンスを受けてください。数カ月から数年で色の後戻りが起こることがありますが、タッチアップ（追加ホワイトニング）を行うことにより、白さを維持することができます。
ただ美しいだけではなく、食事をするという機能面や耐久性も審美歯科治療では大切なファクターです。いい材料を使用することで、天然の歯に近く、身体にも優しく、長持ちする治療を行うことができます。費用面などもお話させていただきながら、様々な治療法の中から患者様に治療法をお選びいただく治療スタイルですので、ぜひ一度ご来院いただければと願っております。
白く美しい歯は、周囲の人たちに好印象を与えるだけでなく、ご自身の自信にもつながります。歯科が提供するホワイトニング治療で、憧れの白い歯を手に入れることが可能です。お気軽にお問合せください。